はじめに
FBC Press: Hotwire ― HTML over the wire という設計思想から理解する
本書は、プログラミングスクール FjordBootCamp(フィヨルドブートキャンプ) の教材として作成された、Hotwire の教科書です。Rails の基本を学習済みの読者に向けています。
Hotwire は、ブラウザで動く JavaScript アプリケーションを大きく作る代わりに、サーバーで生成した HTML を活かして、現代的な操作感を実現するための考え方とツール群です。
本書では、思想や生まれた背景を扱いながら、Tailwind CSS 本よりもハンズオンを多くします。題材は、チーム向けタスク管理アプリ Relayです。この 1 つのアプリを最初から最後まで育てながら、通常の CRUD から Turbo Drive、Turbo Frames、Turbo Streams、Stimulus、Hotwire Native へ段階的に広げていきます。
想定読者
- Rails の MVC、CRUD、REST、フォームを学習済みである
- ERB と partial を使ったことがある
- JavaScript の基礎文法を読める
- SPA フレームワークを本格的に使った経験は必須ではない
読み方
第1部では、Hotwire の思想と背景を説明します。第2部以降は、サンプルアプリを育てながら手を動かします。
各部末のハンズオンは、その部で学んだ概念を実際の Rails アプリに適用するための章です。読み飛ばさずに進めると、最後に実務的な Hotwire アプリの形が残る構成にします。
バージョン基準
本書は 2026年6月時点の Hotwire 公式ドキュメントを基準にします。Turbo、Stimulus、Hotwire Native、Rails のバージョンによって挙動が変わる箇所は、章ごとに明記します。